社会保障費は2200億円圧縮 「医療を中心に抑制」谷垣財務相が会見
06年度予算概算要求基準を閣議了解
政府は11日の臨時閣議で、一般歳出の上限を47兆5430億円とする2006年度予算概算要求基準(シーリング)を閣議了解した。社会保障費(義務的経費)は、8000億円の自然増を2200億円圧縮して5800億円の増とした。各省は8月31日までに要求項目を財務省に提出する。
小泉純一郎首相は、「改革の総仕上げの予算なので、歳出改革路線を引き続き堅持・強化することを最優先する」よう指示した。また、歳出全般を徹底的に見直すとともに、重点化・効率化に努めるよう求めた。
谷垣禎一財務相は、臨時閣議後の会見で、社会保障については、医療制度改革を通じて給付の伸びを適正化する必要性を示し、06年度予算は「医療を中心に抑制をやらざるを得ない」との考えを述べた。また、今後の制度改革の議論を進める中で、「少しでも切り込んでいくことはやっていかないといけない」と、できる限りの抑制を図る意向を示した。
がん対策で予算要求―尾辻厚労相
一方、尾辻秀久厚生労働相は閣議後の会見で、社会保障費の自然増圧縮幅2200億円について、「どうしても必要な額からいくら削るかという話なので、2200億円でも大変厳しい額だ」との感想を述べた。また、要求項目の締め切りにむけた対応では、高齢者と子どもへの給付のバランスを欠く指摘があることを受け、これを是正する施策に対し予算要求する考えを示した。
がん対策についても、「メリハリの部分にしたい」と述べ、重点的な予算配分を求める意向を示した。
06年度シーリングでは、一般歳出の上限を47.5兆円とした。上限額を47兆円台としたのは02年度予算以来、4年ぶりとなる。内訳は、医療、年金など社会保障費が20.1兆円、社会保障費を除く義務的経費12.6兆円、裁量的経費6.7兆円、公共投資関係費8.0兆円。裁量的経費と公共投資関係費は前年度比マイナス3%としたほか、予算にメリハリを付けるため「重点化促進加算」1000億円を設けた。

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